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リニア新幹線・静岡県がゴネてる件について調べてみました。

リニア問題

こんにちは、shimashima(しましま)です。

私は、静岡に住んでいるんですが、リニア新幹線計画にゴネている県と思われているそうで。
少し前ですが、静岡県知事選挙もリニア問題が争点で、国交省が相手馬を送り込んできたり、ちょっとどんな問題なのか、知っているようで知らなかったので、自分のためにも調べてみました。

前提として、「空港に駅を作りたいからゴネてる」とか「静岡がハブられたからゴネてる」とか、政治的な話は抜いています。

そもそも何を静岡県は主張しているのでしょうか。

まずリニア新幹線の計画から。

リニア新幹線計画
※日本経済新聞より引用

しましま
品川から名古屋まで、南アルプスを貫くルートになっています。

南アルプスを文字通り貫く南アルプストンネルに、山梨県と長野県の間に静岡県の静岡工区という場所があります。

南アルプストンネル
※毎日新聞より引用

しましま
この静岡工区だけが未着手で、足を引っ張っていると言われているわけです。

なぜここが未着手なのかといえば、上の図の青い線「大井川」が問題となっています。

大井川の湧水流出
※静岡新聞より引用

しましま
静岡県は何を問題にしているのかといえば、この大井川の水(湧き水)がトンネル工事によって、静岡県ではなく長野県と山梨県に流れてしまうことを懸念しているのです。

JR東海の説明だと、毎秒2トンの水が長野県と山梨県に流れてしまうことを説明しています。

しましま
なんだかこの試算もトンネル工事の工法と合わないとかなんとか色々ゴタゴタしているらしいのですが、そこは省略。

毎秒2トンと言われても、正直ピンと来ません。多そうだし、少ないのかもしれないし。

静岡県は大井川の湧き水は毎秒74トンと発表しています。

しましま
74トンのうち、たった2トン?たった3%!?

こう聞くと、なぜ固執するのか、消費税よりも少ないじゃん、とか思ってしまいます。

一方で静岡県は大井川水系の利用者とその利用割合を示し、「毎秒2トンというのは、60万人分の生活水に換算できる」とも言っています。

毎秒2トン
※中日新聞より引用

しましま
こう聞くと、たった3%ではなく、3%も!?と思ってしまうのも、頷けます。

 

その毎秒2トン分は大きな数字だよっていうことで、次にこういう話になります。
2トン分を他の、例えば農業用水の分から回せないのか?」って。

しましま
いやいや、なんか毎年、水不足っぽいみたいです。。。

大井川の取水制限
静岡県の公式ホームページに「過去の渇水対策の記録1(天竜川、大井川)」とあって、ここを参照するとほぼ毎年、取水制限が発生している慢性的な水不足の地域だと分かります。

しましま
確かに直近でも節水が67日間あったとか、こういうのを見ると、2トンも惜しいと思うよなぁ。

ただ、一方で東電の発電所である田代ダムで、発電のために毎秒4.99トンの水を山梨県側に流しているという事実もあり、これには静岡県側も回答していないという話もあります。

この問題は、最近ではなく少なくとも2013年にJR側が流出量の発表などをしてから、長年争点になってきている問題です。
簡単にまとめると、以下の通り。

・JRは大井川の湧き水の74トン/秒の湧き水のうち、2トン/秒が流出すると調査し報告
・静岡県は2トン/秒の湧き水は、60万人分の生活用水に相当するとして、県民生活に支障が出るとして、全量を戻す様にJRに指示
・大井川水系はもともと水不足に悩む地域
・田代ダム(山梨県)に発電用に約5トン/秒を流していることを静岡県側は触れていない

穏便に解決はしてほしいところですが、まだまだ解決には時間を要しそうです。

個人的には、山梨のリニア研究センターで実際に乗車したことがあぐらい、はやくリニアに乗ってみたいと思っているのですが。

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